雄大なヒマラヤ山脈の麓で、世界的な銘茶を生み出すインド・ダージリン地方。
7つの谷に分かれた険しい高地で、濃い霧に育まれた茶葉から高品質な紅茶がつくられます。
季節によって異なった特徴を有し、日本の清らかな軟水と、とても相性の良いことで知られております。
そのダージリンティーの中でも、暖かな春の恵みの中で3月〜4月頃に作られた紅茶は、
”ファーストフラッシュ(春の芽吹き)”とよばれ、淡く清らかな色合いと、
厳しい冬の季節を越えた、茶葉の 活力を感じる風味が特徴です。
その中でも特に品質の優れた茶園から厳選し、ダージリン ファーストフラッシュをご紹介いたします。
ダージリン西部ネパールとの国境に位置し、
標高約1,300m~2,000mに位置する「オカイティ茶園」は
1,888年の創業以来、英国紅茶品評会や、かのエリザベス女王より
称賛されると伝わる華やかな逸話と、
毎年高品質な紅茶をつくり続ける製茶技術で名高い、
ダージリン地方屈指の銘茶園です。
~Taster’s Note~
茶園:ダージリン オカイティ茶園
品番:EX-6
等級:MOON SHINE
”月の輝き”という名を冠するこの紅茶は、淡雪を感じる柔らかさと、
華やかで気品に満ちた香りが特徴の、ダージリン地方が育んだ春の贈り物です。
満月の輝く澄み切った夜間から、夜明けにかけて丁寧に製茶されることにより、
ファーストフラッシュの中でも唯一極上の風味がつくられます。
また、今回の品番は10kgのみ生産のプレミアムグレードとなり、
今年弊社だけが買い付けた唯一無二の紅茶です。
ダージリン ファーストフラッシュならではの、
清々しく生命力を感じる味わいを是非お楽しみください。
標高約1,500mに位置する「ジッダパハール茶園」は、
1,881年の創業以来100年以上の歴史を刻み、
ダージリン地方でも小規模な茶園でありながら、
古来より続く伝統を現代に継承する名園です。
茶本来の品質を追求するあくなき姿勢は、
近年高い評価を受けており、伝統的な中国種の茶葉から
作られる紅茶は、滋味を感じる上品な風味が特徴です。
~Taster’s Note~
茶園:ダージリン ジッダパハール茶園
品番:EX-12
等級:SFTGFOP1 China
伝統的な中国種の茶樹を中心に丁寧に摘採された
茶葉からつくられたこのお茶は、黄金に輝く色合い、
清々しい若葉の香りとしっかりとした旨味を
感じる味わいが特徴です。
また、中国種ならではのしっかりとした風味が顕著に現われており、
夏にはアイスティーにしてお召し上がりいただくのもおすすめです。
種と呼ばれる挿木系茶樹からつくられるお茶により、
世界的に高い評価を受ける茶園のひとつです。
特にAV2やP312といわれるスペシャリティクローナルからつくられる品番は、
シルキーな口当たりとハーバルな印象を持つダージリンティーの芸術といえます。
また近年バイオオーガニック農法にも積極的に取り組むことで、
持続可能な生産体系に注力している茶園でもあります。
~Taster’s Note~
茶園:ダージリン シンブリ茶園
品番:EX-27
等級:SFTGFOP1(CL)
華やかで明るい香りが特徴のクローナル種系茶樹を中心につくられるこのお茶は、
柔らかな口当たりと、フルーツや白い花束のニュアンスを感じるような透明感のある風味が特徴です。
またこの品種の大きな特徴として、比較的渋みが少なくまろやかな味わいがあり、
どなたにでも好まれるファーストフラッシュとしておススメです。